お嬢様の憂鬱【上】


「るなは、いろいろあってはる兄のところへ行くと言ったんんだ」



なつきがそういうとはるとは一瞬驚いた顔をして



「………ちょっとまて。なんでいきなりるなが出てくるんだ?それはもう何年も前の話じゃないか」



「いや、るなが男に襲われそうになっていたところをぼくが偶然見つけて助けたんだ。それでぼくがはる兄の弟って知ってはる兄はどこにいるのって聞いてきたよ。それで病院に行こうとしたときに倒れたんだ。だからベットの上に寝かせておいたらいつの間にかいなくなっていたんだ。だからここに来たのかと思って…」




「そうなのか…」





そういうとはるとは窓の外を見つめた



悲しい目をしながら





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