お嬢様の憂鬱【上】



「あの、これ下さい」


低くて、重みのある声


何処か懐かしげな雰囲気を漂わせている


「毎度ありがとぉございます♪」


店員は、そのワンピを持つと
店の奥に消えて行った


「あの・・・」


私は振り返る。


その人は


黒髪で、透き通った黒い瞳

長身で物腰の良い


属に言う、イケメンと呼ぶにふさわしい人だろう。



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