お嬢様の憂鬱【上】
わたしは必然的に呆然と立ち尽くしてしまっている
あの男の人は、わたしに何か言いたかったのだろうか…
そろそろ看護師さんが朝食を置きにくるだろう
特に気に留めることもなく、病室へと帰った
病室に戻ると、まだ看護師さんは来ていなくわたし1人だけだった
あの時、狂ったように叫んでしまったのは何故だろう
と、1人考えていてもなぜかは分からない
そう考えていると、
ガラガラ
と扉が開いた
入ってきたのは看護師ではなく、わたしのお母さんだった