お嬢様の憂鬱【上】





―――15分後




あたしはようやく家を出た





なる姉ちゃんは先に家を出てしまった。






もう,遅刻しそうな時間だ




あたしは急いでいた







「ねぇ―しってる?」



「なにがぁ?」




「さっきそこで小学生がはねられたんだって――」









突然,その会話が耳に入ってきた




ちょっと気になったけど


あたしは,遅刻したくないがために




と思い,無視して走り抜けて行った








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