お嬢様の憂鬱【上】
ガヤガヤ
今日も
この街は静まる事を知らない
―――あたしは、ここにいるよ。
「ねぇ、そこのお嬢ちゃん。」
あたしは、その声と共に
腕を掴まれた
「・・・え?」
あたしは、その声の主を見た。
・・・ガラの悪そうな
金髪の男。
歳は30歳はこえてるだろう
素直に怖いと思った
「おれといいとこ行かない?」
「あ・・・たし、待ち合わせしてる人がいるんで・・・」
早くこの場から離れたい――