片恋
隣に座って、イヤホンを受け取る。
伊月くんとシェアする形で、ひとつの音楽プレーヤーから同じ曲を聴く。
うわあ、これってなんか、ドラマみたいなシチュエーション。
ドキドキする胸を押さえて、耳を澄ます。
昨日は、ほんの少し聴いただけだったから確証はなかったけれど、やっぱり……。
「この曲……、“ナデシコ”っていうユニットだよね? 伊月くんも好きなの?」
「?」
私に近い方の耳でイヤホンをつけているから聞こえづらかったのか、伊月くんが不思議そうな表情で耳を傾ける。
ち、近い……!
伊月くんとシェアする形で、ひとつの音楽プレーヤーから同じ曲を聴く。
うわあ、これってなんか、ドラマみたいなシチュエーション。
ドキドキする胸を押さえて、耳を澄ます。
昨日は、ほんの少し聴いただけだったから確証はなかったけれど、やっぱり……。
「この曲……、“ナデシコ”っていうユニットだよね? 伊月くんも好きなの?」
「?」
私に近い方の耳でイヤホンをつけているから聞こえづらかったのか、伊月くんが不思議そうな表情で耳を傾ける。
ち、近い……!