片恋
「あ、あ、あ、あの、これはその」


恥ずかしすぎる!

なんで!?

お腹に力が入ったから!?

よりによって、今のタイミングじゃなくてもいいじゃん!


「真桜、昼まだだった?」

「は、はい……」


冷静に返されてしまうのが、より恥ずかしくなる。

伊月くんは、自分の隣に置いていた購買の袋から、メロンパンをひとつ取り出した。

メロンパンとか、可愛い……。
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