片恋
今日もイヤホンからは、聴き慣れた歌声。
透き通るような、綺麗な高音。
軽快でアップテンポのメロディ。
どんな人たちが、この曲を作ってるんだろう。
「伊月くんは、ナデシコ仲間って、他にいる?」
「まあ、結構有名だし、友達にも聴いてる奴はいるだろうけど、俺が自分から言ったことはないな。真桜しか知らない」
成美ちゃんの「特別扱い」がいつまでも脳裏に残って、離れない。
「今、活動してないの、もったいないよね。すごくいい曲ばかりだし、歌い方も好き。新曲が聴きたいな」
「綺麗な声だもんな。俺も、この声好きだよ」
「……ね」
あれ?
なんだろう。今の言葉。言い方。
女の勘だなんて、そんな立派なものではないけれど、不思議と何かが引っかかる。
なんていうか、……そう。
歌声に……恋、しているみたいに聞こえた。
透き通るような、綺麗な高音。
軽快でアップテンポのメロディ。
どんな人たちが、この曲を作ってるんだろう。
「伊月くんは、ナデシコ仲間って、他にいる?」
「まあ、結構有名だし、友達にも聴いてる奴はいるだろうけど、俺が自分から言ったことはないな。真桜しか知らない」
成美ちゃんの「特別扱い」がいつまでも脳裏に残って、離れない。
「今、活動してないの、もったいないよね。すごくいい曲ばかりだし、歌い方も好き。新曲が聴きたいな」
「綺麗な声だもんな。俺も、この声好きだよ」
「……ね」
あれ?
なんだろう。今の言葉。言い方。
女の勘だなんて、そんな立派なものではないけれど、不思議と何かが引っかかる。
なんていうか、……そう。
歌声に……恋、しているみたいに聞こえた。