片恋
*
延藤くんとどうやって別れて、どうやってここまでたどり着いたのか、まるで覚えていない。
気づいた時には、私は自室にいて、制服のままベッドの上で、クッションを抱きしめていた。
延藤くんの言葉が、頭から離れない。
私の、伊月くんに対する気持ちは、恋じゃない……?
ただの憧れ?
……ううん、違う。
だって、私は伊月くんが好きだってはっきりと自覚しているし。
伊月くんがナデシコだと分かる前から、彼がひとりで音楽を聴いている姿が、気になっていたし。
延藤くんとどうやって別れて、どうやってここまでたどり着いたのか、まるで覚えていない。
気づいた時には、私は自室にいて、制服のままベッドの上で、クッションを抱きしめていた。
延藤くんの言葉が、頭から離れない。
私の、伊月くんに対する気持ちは、恋じゃない……?
ただの憧れ?
……ううん、違う。
だって、私は伊月くんが好きだってはっきりと自覚しているし。
伊月くんがナデシコだと分かる前から、彼がひとりで音楽を聴いている姿が、気になっていたし。