片恋
時間が経つごとに、教室に人が続々と登校してくる。
あ、……違う。
そのたびに、思い描いた顔ではないことに勝手に落胆して、浮かせた腰を椅子に戻した。
伊月くん、まだかな……。
「おっはよー、真桜」
「あ、成美ちゃん、おはよう」
「んー? なんか、元気ないなぁ?」
「えへへ……」
成美ちゃんが教室に入るなり、私の席に来てくれた。
元気がないと言われたけれど、成美ちゃんの顔を見たら、それだけでとても安心した。
あ、……違う。
そのたびに、思い描いた顔ではないことに勝手に落胆して、浮かせた腰を椅子に戻した。
伊月くん、まだかな……。
「おっはよー、真桜」
「あ、成美ちゃん、おはよう」
「んー? なんか、元気ないなぁ?」
「えへへ……」
成美ちゃんが教室に入るなり、私の席に来てくれた。
元気がないと言われたけれど、成美ちゃんの顔を見たら、それだけでとても安心した。