片恋
延藤くんの言う通りだ。
私はたまたま伊月くんの隣の席になって、
忘れた音楽プレーヤーを勝手に聴いて、それを本人に目撃されて、
翌日、親切心で伊月くんからイヤホンを貸してくれた。
それが、たまたま私だったって、それだけの話。
違う子が隣になって、勝手に音楽プレーヤーを使ったとしても、伊月くんは同じ対応をしていたんじゃないかと思う。
そして、私じゃない女の子が、ナデシコの正体を知る未来だってありえた。
私はたまたま伊月くんの隣の席になって、
忘れた音楽プレーヤーを勝手に聴いて、それを本人に目撃されて、
翌日、親切心で伊月くんからイヤホンを貸してくれた。
それが、たまたま私だったって、それだけの話。
違う子が隣になって、勝手に音楽プレーヤーを使ったとしても、伊月くんは同じ対応をしていたんじゃないかと思う。
そして、私じゃない女の子が、ナデシコの正体を知る未来だってありえた。