片恋
*
「延藤くん、ちょっと時間貰えないかな?」
チャイムが鳴って、休み時間になり、延藤くんが席を立つ前に、隣から手を伸ばす。
延藤くんは、不思議そうに目をパチパチさせている。
「真桜、あのさ……。……あ」
そのタイミングでこちらにやってきた伊月くんは、延藤くんの腕をつかむ私の手を見て、ピタッと止まった。
「あ、ごめんね、伊月くん。私、ちょっと延藤くんに用があって……」
その言葉を聞いて、それまで目をパチパチさせていた延藤くんは、急に立ち上がり、
「もー、しょうがないな、真桜ちゃんは。授業中も、ずっと俺の顔ばっかり見てるんだから。そんなにふたりきりになりたかったの?」
「は、はい!?」
延藤くんは、逆に私の腕をつかみ返し、そのまま手を引いた。
「延藤くん、ちょっと時間貰えないかな?」
チャイムが鳴って、休み時間になり、延藤くんが席を立つ前に、隣から手を伸ばす。
延藤くんは、不思議そうに目をパチパチさせている。
「真桜、あのさ……。……あ」
そのタイミングでこちらにやってきた伊月くんは、延藤くんの腕をつかむ私の手を見て、ピタッと止まった。
「あ、ごめんね、伊月くん。私、ちょっと延藤くんに用があって……」
その言葉を聞いて、それまで目をパチパチさせていた延藤くんは、急に立ち上がり、
「もー、しょうがないな、真桜ちゃんは。授業中も、ずっと俺の顔ばっかり見てるんだから。そんなにふたりきりになりたかったの?」
「は、はい!?」
延藤くんは、逆に私の腕をつかみ返し、そのまま手を引いた。