エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
プロローグ
仕事を終えてオフィスを出たのは、ほんの数時間前――。
その時の私は、今夜自分がこんなことになるなんて、予想だにしていなかった。
名立たる大企業や、行政、金融機関が集中する、日本経済の中枢都市、東京。
そんな世界的大都市の中心地に建つ、超高級タワーマンションの寝室。
大きなキングサイズのベッドは、去年友達とハワイ旅行をして、『海外旅行の時くらい、優雅な気分に浸ろう!』と、かなり奮発したラグジュアリーホテルより、ずっと立派。
今、私は、ゴージャスなベッドの真ん中に、生まれたままの姿で組み敷かれ……。
「あっ、あんっ、やっ……」
意志に関係なく漏れる恥ずかしい喘ぎ声で、喉を嗄らしている。
全身に纏いつくような唇と舌、手と指で施される執拗な愛撫。
絶え間なく与えられる快感で、頭の芯まで溶かされてしまうのが怖くて、私は身を捩ってシーツを掴んだ。
「……ふっ」
カタカタと戦慄く私のうなじを、小さな吐息混じりの笑い声がくすぐる。
その時の私は、今夜自分がこんなことになるなんて、予想だにしていなかった。
名立たる大企業や、行政、金融機関が集中する、日本経済の中枢都市、東京。
そんな世界的大都市の中心地に建つ、超高級タワーマンションの寝室。
大きなキングサイズのベッドは、去年友達とハワイ旅行をして、『海外旅行の時くらい、優雅な気分に浸ろう!』と、かなり奮発したラグジュアリーホテルより、ずっと立派。
今、私は、ゴージャスなベッドの真ん中に、生まれたままの姿で組み敷かれ……。
「あっ、あんっ、やっ……」
意志に関係なく漏れる恥ずかしい喘ぎ声で、喉を嗄らしている。
全身に纏いつくような唇と舌、手と指で施される執拗な愛撫。
絶え間なく与えられる快感で、頭の芯まで溶かされてしまうのが怖くて、私は身を捩ってシーツを掴んだ。
「……ふっ」
カタカタと戦慄く私のうなじを、小さな吐息混じりの笑い声がくすぐる。
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