エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
動画の画質はそれほどよくない。
彼には、場所まではわからなかったのだろう。
一瞬、確かに、ギクッとしたように呟く。
その機を逃さず、朝峰は机に両肘をのせ、グッと前に身を乗り出した。
「女性を尾け回し、恐怖に陥れたストーカー男を、撮影したんです」
こちらには背を向けている彼の目が、蛇みたいに鋭くなったのは、作倉が怯んだ様子からもよくわかる。
「その女性というのが、実は、東京駅で大島に声をかけ、商売道具を押しつけられていましてね」
「……へー。だから?」
作倉は足を解き、再び落ち着きなく貧乏ゆすりを始める。
「作倉さんのことも、まさにその現場で、見かけている」
「…………」
「その女性が、あなたにストーカー行為を受けた。これは、どういう偶然でしょう?」
ねっとりと畳みかけられ、彼の目が泳いだ。
ドラマや映画の知識で、マジックミラーの存在はわかっているのだろう。
俺を捜してか、その目がこちらに向けられる。
すぐ後ろにいた新海が、ゴクッと喉を鳴らす音が聞こえた。
「ちなみに……指揮官が直々に、この動画の男を作倉さんだと証言しています」
「っ……そんなわけがない! だって、あの時その女のところに来た男は、終始俺には背を向けて……」
彼には、場所まではわからなかったのだろう。
一瞬、確かに、ギクッとしたように呟く。
その機を逃さず、朝峰は机に両肘をのせ、グッと前に身を乗り出した。
「女性を尾け回し、恐怖に陥れたストーカー男を、撮影したんです」
こちらには背を向けている彼の目が、蛇みたいに鋭くなったのは、作倉が怯んだ様子からもよくわかる。
「その女性というのが、実は、東京駅で大島に声をかけ、商売道具を押しつけられていましてね」
「……へー。だから?」
作倉は足を解き、再び落ち着きなく貧乏ゆすりを始める。
「作倉さんのことも、まさにその現場で、見かけている」
「…………」
「その女性が、あなたにストーカー行為を受けた。これは、どういう偶然でしょう?」
ねっとりと畳みかけられ、彼の目が泳いだ。
ドラマや映画の知識で、マジックミラーの存在はわかっているのだろう。
俺を捜してか、その目がこちらに向けられる。
すぐ後ろにいた新海が、ゴクッと喉を鳴らす音が聞こえた。
「ちなみに……指揮官が直々に、この動画の男を作倉さんだと証言しています」
「っ……そんなわけがない! だって、あの時その女のところに来た男は、終始俺には背を向けて……」