エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「こっ、こんっ……!? あ」
絶句しているうちに、一方的に電話を切られてしまった。
ツーツーと無機質な電子音を聞きながら、冷蔵庫の前に立ち尽くす。
最後になにやら恐ろしいことをさらっと言われたけど、とりあえず今はスルーしておく。
それより、この冷蔵庫……予想はできたけど、自分でまったく料理をしないんだろう。
冷蔵室には、バターや牛乳、卵といった、簡単な朝食を作るのがやっとの食材と調味料、缶ビールが数本。
冷凍室に、ラーメンやチャーハンといった冷凍食品が三つほど。
野菜庫は、比較的日持ちするじゃがいもと玉ねぎが数個、ごろんと転がっているだけ。
立派な冷蔵庫がもったいないくらい、中身は貧弱だった。
いや、むしろ、家で食事をとることもなさそうな男性の家に、これだけあったことが奇跡的。
開き直って戸棚を開けてみると、なにに使ったんだか、小麦粉とお米も見つけた。
缶詰やインスタント食品がいくつかあるのも、心強い。
かなり難易度高いミッションだけど、時間だけはたっぷりある。
「夕食……作ってやる!」
私は俄然意気込んで、腕まくりをした。
絶句しているうちに、一方的に電話を切られてしまった。
ツーツーと無機質な電子音を聞きながら、冷蔵庫の前に立ち尽くす。
最後になにやら恐ろしいことをさらっと言われたけど、とりあえず今はスルーしておく。
それより、この冷蔵庫……予想はできたけど、自分でまったく料理をしないんだろう。
冷蔵室には、バターや牛乳、卵といった、簡単な朝食を作るのがやっとの食材と調味料、缶ビールが数本。
冷凍室に、ラーメンやチャーハンといった冷凍食品が三つほど。
野菜庫は、比較的日持ちするじゃがいもと玉ねぎが数個、ごろんと転がっているだけ。
立派な冷蔵庫がもったいないくらい、中身は貧弱だった。
いや、むしろ、家で食事をとることもなさそうな男性の家に、これだけあったことが奇跡的。
開き直って戸棚を開けてみると、なにに使ったんだか、小麦粉とお米も見つけた。
缶詰やインスタント食品がいくつかあるのも、心強い。
かなり難易度高いミッションだけど、時間だけはたっぷりある。
「夕食……作ってやる!」
私は俄然意気込んで、腕まくりをした。