エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「ああ。コンシェルジュに、買い物代行させたか?」
「え?」
足を止めて振り返ると、純平さんはネクタイの結び目に指を引っかけ、
「お前の用を聞くように、電話入れておいた。来なかったか?」
こちらにチラリと目線を向けてきた。
「あ。はい。えっと……『奥様』って呼ばれたから、『はい』って返事しちゃいましたけど……」
彼が言う通り、なにを作ろうか考えていた時に、マンションのコンシェルジュが来てくれた。
『なんでもお申し付けください』と言われて、ありがたかったけど……。
「買い物代行分の追加料金を支払えばいいことだ。遠慮するな」
純平さんは、当然といった顔をして、解いたネクタイを首からシュッと引っこ抜いた。
「いえ、買い物代行は遠慮しました。お手間かけるのも、申し訳なかったので」
「……え?」
私の返事に虚を衝かれたように、ほんのちょっと目を丸くする。
「冷蔵庫と戸棚にあったものしか使ってません」
「冗談だろ。使えるものなんて、ほとんどなかったのは保証する」
胸を張って変な保証をする彼の腕を取って、テーブルまで引っ張る。
「え?」
足を止めて振り返ると、純平さんはネクタイの結び目に指を引っかけ、
「お前の用を聞くように、電話入れておいた。来なかったか?」
こちらにチラリと目線を向けてきた。
「あ。はい。えっと……『奥様』って呼ばれたから、『はい』って返事しちゃいましたけど……」
彼が言う通り、なにを作ろうか考えていた時に、マンションのコンシェルジュが来てくれた。
『なんでもお申し付けください』と言われて、ありがたかったけど……。
「買い物代行分の追加料金を支払えばいいことだ。遠慮するな」
純平さんは、当然といった顔をして、解いたネクタイを首からシュッと引っこ抜いた。
「いえ、買い物代行は遠慮しました。お手間かけるのも、申し訳なかったので」
「……え?」
私の返事に虚を衝かれたように、ほんのちょっと目を丸くする。
「冷蔵庫と戸棚にあったものしか使ってません」
「冗談だろ。使えるものなんて、ほとんどなかったのは保証する」
胸を張って変な保証をする彼の腕を取って、テーブルまで引っ張る。