エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「きゃあっ!?」
勢いよく引っ張られて呆気なくバランスを崩し、彼の上に崩れ込んだ。
「な、なにするんですか」
慌てて手を突き、起き上がろうとする。
でもそれより早く、両膝を抱えて身体ごとくるりと回転させられ、
「ひゃっ……え?」
一瞬にして、彼の膝に乗っかっていた。
至近距離から同じ高さで目が合ってしまい、心臓がドクッと大きな音を立てて跳ね上がる。
「じゅ……純平、さ?」
「夕食のご褒美だ。労ってやる」
肩に彼の腕が回り、抱き寄せられた。
「っ、え?」
指先でクイと顎を持ち上げ、やや顔を斜めに傾けて、接近してくる彼を見て……。
「あ、ああああのっ……!」
慌てて、彼の胸を両手で押し返した。
自分でも信じられないほど、急激に加速する鼓動に動揺する。
「労ってもらわなくて大丈夫ですっ。私、妻ですし! あれくらい全然大したこと……」
「うるさい」
ひっくり返った声で叫ぶと、すぐ額の先で、咎めるように遮られる。
「人の厚意を無にするな。昨夜、キスしながら身体なぞってやったら、初めてのわりに、ちゃんと悦んでたじゃないか」
勢いよく引っ張られて呆気なくバランスを崩し、彼の上に崩れ込んだ。
「な、なにするんですか」
慌てて手を突き、起き上がろうとする。
でもそれより早く、両膝を抱えて身体ごとくるりと回転させられ、
「ひゃっ……え?」
一瞬にして、彼の膝に乗っかっていた。
至近距離から同じ高さで目が合ってしまい、心臓がドクッと大きな音を立てて跳ね上がる。
「じゅ……純平、さ?」
「夕食のご褒美だ。労ってやる」
肩に彼の腕が回り、抱き寄せられた。
「っ、え?」
指先でクイと顎を持ち上げ、やや顔を斜めに傾けて、接近してくる彼を見て……。
「あ、ああああのっ……!」
慌てて、彼の胸を両手で押し返した。
自分でも信じられないほど、急激に加速する鼓動に動揺する。
「労ってもらわなくて大丈夫ですっ。私、妻ですし! あれくらい全然大したこと……」
「うるさい」
ひっくり返った声で叫ぶと、すぐ額の先で、咎めるように遮られる。
「人の厚意を無にするな。昨夜、キスしながら身体なぞってやったら、初めてのわりに、ちゃんと悦んでたじゃないか」