※あの乙女はニセモノです
学校1の男の娘
「あー、居た!みぃーちゃーん!!!」
「ふぁ…ん、わぁ!?」
ポカポカの暖かい日差しが私の全身を包みこむ。
進級してもう1ヶ月経つ。
さすがに高校生活2年目にもなればそれなりに色んなことに慣れてきて余裕も出てくる。
慣れた足取りでのんびり学校に向かっていると、いきなり後ろから突進された。
ちょうど欠伸をするのに口を開けた瞬間だったから、今の衝撃で何ともスッキリしない欠伸が出て複雑な気分だ。
私はここぞとばかりに突進してきた人物をジロリと睨んだ。
すると、詫び入れることもせずニコッと笑顔を返された。
と、ここまでが今起きた出来事。