※あの乙女はニセモノです

そりゃ女の子なんてたくさんいるしそんな噂が広がるくらい可愛い女の子が他に居てもおかしくない。



でも私にはたった1人の、あの顔しか浮かばないんだよね。



それにこの話の流れ。



…ろくな事にならない。



そう思った瞬間の私の足は速かった。



亜子を置いて1人でずかずかと歩いていく。



「ちょっ、急に速いよ、みーちゃん!せっかくなんだし一緒に1年の教室寄っていこうよー!」



なぜか大声で追いかけてくる亜子。



せっかくってなに!?



私は別に会いたくないし、見るだけなら亜子1人でも見に行けるじゃん!



私のことはお構いなく!
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