※あの乙女はニセモノです

私は肩をガクッと落として覚悟を決める。



「あぁー、もうわかったよ!ついていけばいいんでしょ!?まったく…」



「やった!やっぱりみーちゃんは優しいから好きー!」



本当に調子のいい事ばっかり。



もう私には亜子の気まぐれに付き合う以外の道残されてないの分かってるくせに。



「はいはい。それで?亜子さんはその女の子を見たら満足するの?」



「うん!」



内心不貞腐れた私をよそに亜子はるんるん鼻歌まで歌っちゃってる。



本当にこの子は…。



でも何をしても憎めないのはやっぱり亜子の人柄がそうさせるのかなぁ。



「でもその子をどうやって見つける気?」
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