※あの乙女はニセモノです

これじゃあ、まるで私が年下の同性好きみたいじゃん。



この男と関わるといつだってろくな事にならない。



私は深いため息をついた。



それを合図に周りが一斉に騒ぎ始める。



それは悲鳴にも近い叫び声でみんながどれだけ驚いているのか簡単に想像がつく。



ちなみに亜子もその中の一人。



「ちょっ、その話詳しく!!!」



亜子はそろりと男に近づき両肩を掴んだ。



「いいですよー!あの時は確かー…」



キーンコーンカーンコーン。



ナイスタイミング!



阻止しようとした瞬間チャイムが鳴った。



その音に周りにいた人たちも我に返りバタバタと校舎へ入っていく。
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