※あの乙女はニセモノです
ヤキモチと変わるもの
あの一件からしばらく経ってやっと噂も落ち着いてきた頃。
もうすぐ鬱陶しい梅雨も明けそうな時期でそろそろ楽しい夏休みの計画を立てなきゃって思い始めている。
なんて浮かれた気持ちを一気に現実に引き戻す、期末試験を控えた私たち。
だからといって私も亜子も学校でわざわざ勉強っていう柄でもない。
本当にテストを控えているのか疑問なくらいのんびりお弁当を食べながら過ごす昼休み。
いつも机を向かい合わせにして2人でお弁当を食べる。
ここまではいつもと変わらない私たちの日常。
なんだけど…。
「ねぇ、何で最近いつもあんたが居るの?」