※あの乙女はニセモノです
私の事はいいから早くどっか行きな。
自分の事を考えていたはずなのに今は女の子が巻き込まれないかそっちにヒヤヒヤする。
「何、君も遊んでくれんの?まぁ良く見たら君のが可愛いし俺はどっちが相手してくれてもいいんだけどさ!」
男は私の手を離して、ニヤニヤしながら女の子の肩に手を乗せた。
あ〜ほら、言わんこっちゃない。
さっそく目付けられてんじゃん。
でもあれ?
女の子は嫌がりもせず怯える様子もなくて、自分の肩に置かれた手を見つめていた。
そしてその手をギュッと掴み、一言。
「汚ぇー手で触んな」