身代わり花嫁は若き帝王の愛を孕む~政略夫婦の淫らにとろける懐妊譚~
「褒めるためにはまずよく見せてくれ。上辺だけの誉め言葉にならないように」

いつも恥じらう椿を牽制して、仁の眼差しが椿の体を這う。

まだ服を着ているというのに、どうしようもなく体が熱くなった。

「恥ずかしがらずに、きちんと誘惑してくれ」

椿の体を抱き上げ、寝室へと運びベッドの上に横たえる。仁は扉やカーテンを閉め、ルームランプを灯した。

「この明るさなら恥ずかしくないだろう?」

「どんな明るさだって恥ずかしいです」

仁がワンピースを脱がせると、真っ赤なレースの下着と、ふっくらと持ち上がった豊満な胸が飛び出してきた。

仁の体が下肢の間に割り込んできて、椿をマットに組み敷く。

「すごく綺麗で卑猥だな」

「それって褒めてくれてます?」

「もちろん」

仁からキスを施され、カップからはみ出した胸がふるりと揺れる。

「かわいい椿。全部を晒して、俺に食べさせろ」

ホックを外され、拘束を失った白い柔肌が仁の手のひらに収まった。

視線と指先で犯され、心地よさに椿はゆっくりと目を閉じる。

飾るためにしか存在しないような布地の少ないショーツを足首まで下ろされ、代わりに愛を穿たれた。



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