過保護な次期社長の甘い罠〜はじめてを、奪われました〜

「……なに可愛いことしてんの」

すると閉じられていた瞳がパチっと開き、枕の上に片肘を付いて、起きたことによって色気が復活した眼差しを私に向ける。

「おおおお、起きて……っ⁉︎」

びっくりして反射的にガバッと起き上がる。

「今目ぇ覚めた」

ニヤリ。そう言って肘を付いてない方の手で私の髪を優しく梳く大我。

「…あっ、あのっ、シャワー浴びて来ますっ!」

あまりの羞恥にその場から逃げ出そうとすれば、
逃がさないとばかりに腰に腕を絡ませ引き寄せられる。

その力で再びベッドに引き摺り込まれ視界が反転したと思ったら、なぜかあっと言う間に大我に覆い被されていた。

「そういう可愛いことすると襲うぞ?」

「だっ、ダメですっ!今日も仕事ですよ⁉︎」

「まだ6時前だろ?30分もあれば余裕だ」

そうして私の唇にキスを落とす大我。

角度を変えて何度も。
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