過保護な次期社長の甘い罠〜はじめてを、奪われました〜
「嬉しかったんだ。お前の中にちゃんとうちのチョコが残っていて、こうやってうちに来てくれたことが。だってオレは、そうなることを願ってお前にチョコを送っていたから」
「……え?」
「お前がおふくろさんからもらっていたチョコ、あれはオレが羽衣にやって欲しいとおふくろさんに渡していたものだ」
そう言って大我は悪戯っぽく笑う。
「え……っ⁉︎」
どういうこと……⁉︎
お母さんがくれていたあのご褒美チョコレートは、実は大我から送られたものだったってこと⁉︎
「もちろん、最初は純粋に頑張ったご褒美としてお前に食わせてやりたいと思って渡していた。でもお前が高校の頃送っていたチョコには、そういう不純な動機があった」
大我が眉をハの字に下げて私の頭を撫でた。
「どうして……」
今まで全く知らなかった予想外の事実に、驚きと戸惑いで混乱しながらもそう聞き返す。
「お前と離れてから、オレは1人の女としてお前のことが好きだったってことに気付いちまったから。でもお前にとってオレはきっともう過去の人間で、今更どうすることも出来ない。だからせめてこのチョコが羽衣との縁を繋いでくれたらと、そう思って送り続けた」
大我の言葉に、視界がぐにゃりと歪んだ。
「……え?」
「お前がおふくろさんからもらっていたチョコ、あれはオレが羽衣にやって欲しいとおふくろさんに渡していたものだ」
そう言って大我は悪戯っぽく笑う。
「え……っ⁉︎」
どういうこと……⁉︎
お母さんがくれていたあのご褒美チョコレートは、実は大我から送られたものだったってこと⁉︎
「もちろん、最初は純粋に頑張ったご褒美としてお前に食わせてやりたいと思って渡していた。でもお前が高校の頃送っていたチョコには、そういう不純な動機があった」
大我が眉をハの字に下げて私の頭を撫でた。
「どうして……」
今まで全く知らなかった予想外の事実に、驚きと戸惑いで混乱しながらもそう聞き返す。
「お前と離れてから、オレは1人の女としてお前のことが好きだったってことに気付いちまったから。でもお前にとってオレはきっともう過去の人間で、今更どうすることも出来ない。だからせめてこのチョコが羽衣との縁を繋いでくれたらと、そう思って送り続けた」
大我の言葉に、視界がぐにゃりと歪んだ。