過保護な次期社長の甘い罠〜はじめてを、奪われました〜
「ははっ、泣き過ぎ」
「だって……っ!」
私はもう感極まり過ぎてそれ以上言葉にならない。
大我は困ったように笑い、
「まだもう1つ、伝えたいことあるんだけど」
2つの箱を一旦ソファーに置いて、私の頬を包み込み涙を拭ってくれた後、もう1つの小箱を私に差し出した。
パカっと開かれたそこでキラキラと高貴な輝きを放つのは、ダイヤモンドの指輪……。
「……これ……っ!」
「ーー羽衣。今すぐに一緒になりたいとは言わない。でも、オレはもうお前以外考えられない。だからこれからもずっと、オレの側にいて欲しい」
大我の力強くて真摯な言葉が私の鼓膜を震わせる。
その意味を理解した時、必死に止めようとしていた涙があっけなくあふれた。
「……あーあ、本当昔から泣き虫だな、お前は」
そう言って指輪を持っていない方の手で優しく私の涙を拭う。
「誰のせいっ……」
言おうとした文句は大我に吸い込まれていく。
ちゅ、と軽く啄まれた唇が数センチ離れたとき、
「……羽衣、返事は?」
熱のこもった眼差しで真っ直ぐに見つめられる。
「……そんなの、もう決まってるじゃないですか……。私なんかで良ければ喜んで……!」
「私なんかって言うな。オレは羽衣がいいんだ」
「……もう……っ、大我はさっきから……っ!会社できゅんとさせるの禁止です……!」
「ははっ!」
嬉しそうに破顔した大我が私をぎゅっと抱き締める。
「だって……っ!」
私はもう感極まり過ぎてそれ以上言葉にならない。
大我は困ったように笑い、
「まだもう1つ、伝えたいことあるんだけど」
2つの箱を一旦ソファーに置いて、私の頬を包み込み涙を拭ってくれた後、もう1つの小箱を私に差し出した。
パカっと開かれたそこでキラキラと高貴な輝きを放つのは、ダイヤモンドの指輪……。
「……これ……っ!」
「ーー羽衣。今すぐに一緒になりたいとは言わない。でも、オレはもうお前以外考えられない。だからこれからもずっと、オレの側にいて欲しい」
大我の力強くて真摯な言葉が私の鼓膜を震わせる。
その意味を理解した時、必死に止めようとしていた涙があっけなくあふれた。
「……あーあ、本当昔から泣き虫だな、お前は」
そう言って指輪を持っていない方の手で優しく私の涙を拭う。
「誰のせいっ……」
言おうとした文句は大我に吸い込まれていく。
ちゅ、と軽く啄まれた唇が数センチ離れたとき、
「……羽衣、返事は?」
熱のこもった眼差しで真っ直ぐに見つめられる。
「……そんなの、もう決まってるじゃないですか……。私なんかで良ければ喜んで……!」
「私なんかって言うな。オレは羽衣がいいんだ」
「……もう……っ、大我はさっきから……っ!会社できゅんとさせるの禁止です……!」
「ははっ!」
嬉しそうに破顔した大我が私をぎゅっと抱き締める。