過保護な次期社長の甘い罠〜はじめてを、奪われました〜
そんなかちこちに固まって動けないでいる私に大我は不意打ちでおでこにちゅっ、とキスを1つ落とすと、
「恨むなら、鍵の付いてない和室を自室に選んだ自分を恨むんだな」
さっきの顔とは一転、ニヤリほくそ笑んで、
「羽衣、腹減ったからそろそろ朝飯食わして」
と何食わぬ顔で和室から出て行ったのだった。
ほらっ……!やっぱり揶揄ってた!
もう、本当なんなの……。
大我がいなくなったことでようやく息を吹き返した私は、キスを落とされたおでこを押さえてため息を1つ。
最近の大我のこの緩急に、私はいいように振り回されてばかりだ。
「言い忘れた。羽衣、今日デート行くぞ」
ガラッ。
出て行ったはずの大我が戻って来る。
「うわあっ!」
まさか戻ってくるとは思わず、驚きのあまり予想以上に大きな声が出た。
「はは、驚き過ぎ」
襖にもたれて腕を組み、面白そうに私を見下ろしている大我。
「恨むなら、鍵の付いてない和室を自室に選んだ自分を恨むんだな」
さっきの顔とは一転、ニヤリほくそ笑んで、
「羽衣、腹減ったからそろそろ朝飯食わして」
と何食わぬ顔で和室から出て行ったのだった。
ほらっ……!やっぱり揶揄ってた!
もう、本当なんなの……。
大我がいなくなったことでようやく息を吹き返した私は、キスを落とされたおでこを押さえてため息を1つ。
最近の大我のこの緩急に、私はいいように振り回されてばかりだ。
「言い忘れた。羽衣、今日デート行くぞ」
ガラッ。
出て行ったはずの大我が戻って来る。
「うわあっ!」
まさか戻ってくるとは思わず、驚きのあまり予想以上に大きな声が出た。
「はは、驚き過ぎ」
襖にもたれて腕を組み、面白そうに私を見下ろしている大我。