過保護な次期社長の甘い罠〜はじめてを、奪われました〜
「ミルクティーアッシュ。今のブラウンよりも少し柔らかくて透明感ある感じ。このくらいのトーンなら明る過ぎないし、色が抜けて来てからもいい味出るよ」
「わ、すごい好みです。ぜひ!」
提案してくれたカラーがすごく素敵で即決だった。
「んじゃ、カラーからするからちょっと待ってて」
「はい」
用意されていた雑誌を手に取り、読みながら待つ。
「店長、確認お願いします!」
「ん」
その声に、何の気なしに雑誌から顔を上げたら呼ばれて動いたのはなんと坂崎さんで。
「てっ、店長っ⁉︎」
思わず声が出た私と鏡越しに目が合った彼はニヤリと笑った。
ーー違う系列店で店長をやっていた彼は、先月からこの店舗の店長を任されているらしい。
カラー剤を塗りながら教えてくれた。
「でもまさか花里さんがここの美容院に通ってるとはね」
「大我の知り合いの行きつけの美容院らしくて、紹介してもらったんです。まだ2回目ですけどね」
「へー、まだあいつと繋がってんだ。え、2人、ひょっとして結婚したとか?」
「ぶっ!んな訳ないじゃないですか!名字、花里のままですよ、私!」
とんでもない誤解に慌てふためいて即否定する。
「わ、すごい好みです。ぜひ!」
提案してくれたカラーがすごく素敵で即決だった。
「んじゃ、カラーからするからちょっと待ってて」
「はい」
用意されていた雑誌を手に取り、読みながら待つ。
「店長、確認お願いします!」
「ん」
その声に、何の気なしに雑誌から顔を上げたら呼ばれて動いたのはなんと坂崎さんで。
「てっ、店長っ⁉︎」
思わず声が出た私と鏡越しに目が合った彼はニヤリと笑った。
ーー違う系列店で店長をやっていた彼は、先月からこの店舗の店長を任されているらしい。
カラー剤を塗りながら教えてくれた。
「でもまさか花里さんがここの美容院に通ってるとはね」
「大我の知り合いの行きつけの美容院らしくて、紹介してもらったんです。まだ2回目ですけどね」
「へー、まだあいつと繋がってんだ。え、2人、ひょっとして結婚したとか?」
「ぶっ!んな訳ないじゃないですか!名字、花里のままですよ、私!」
とんでもない誤解に慌てふためいて即否定する。