過保護な次期社長の甘い罠〜はじめてを、奪われました〜
「ちびすけじゃないもん!ういだもん!」
「ははは!お前がちびじゃなくなったら名前で呼んでやるよ」
何度もそう訂正してみたけれど、大我はその度に豪快に笑って私の頭をぐりぐり撫で回すだけだった。
そして大我が上京のために地元を出て行く日。
もうちびじゃないというところを見てもらうために、私は真新しい中学の制服に身を包んで大我を見送りに行った。
「どう⁉︎もうちびすけじゃないでしょ⁉︎」
「………ばーか。お前はまだまだちびすけだよ」
そう言っていつものように私の頭をぐりぐりした大我の顔はもう思い出せないけれど、結局最後の最後まで私はちびすけのままだった。
名前呼びに関しては、なぜ私が大我は呼び捨てで遥くんはくん付けで呼ぶようになったのか、今となってはそれも思い出せない。
「ははは!お前がちびじゃなくなったら名前で呼んでやるよ」
何度もそう訂正してみたけれど、大我はその度に豪快に笑って私の頭をぐりぐり撫で回すだけだった。
そして大我が上京のために地元を出て行く日。
もうちびじゃないというところを見てもらうために、私は真新しい中学の制服に身を包んで大我を見送りに行った。
「どう⁉︎もうちびすけじゃないでしょ⁉︎」
「………ばーか。お前はまだまだちびすけだよ」
そう言っていつものように私の頭をぐりぐりした大我の顔はもう思い出せないけれど、結局最後の最後まで私はちびすけのままだった。
名前呼びに関しては、なぜ私が大我は呼び捨てで遥くんはくん付けで呼ぶようになったのか、今となってはそれも思い出せない。