幸せって・・・何?
話し合い当日・・・
「安祐美、悪かったよ。いくらでも謝るから機嫌直してくれ。戻ってきてくれ。」
「私、和樹さんのこと・・・信用できないの。結婚する前と後ではあまりにも態度が違う。ただ私と結婚をしたかっただけなの? 」
「そんなことないよ。このあいだまでは本当に忙しかったんだ。信じてくれよ。海外とのやり取りはどうしても夜になってしまうんだ。だからつい会社に泊まってしまった。」
話合いは平行線だった。
岡が言った。
「安祐美さん、和樹さんはこう言っています。一度戻る気はない? もう少し一緒に暮らしてみたらどうかしら。出来ない?」
「少し考えます。」
その日の話合いはこれで終わった。
安祐美は和樹の顔を見て心が揺らいでいた。(やっぱり彼のことは好き・・・でも好きな人に裏切られるのは辛い・・・) なかなか結論が出なかった。
和樹は毎日安祐美に連絡を入れた。何としても安祐美に戻ってきてもらわないといけない。さすがの和樹も少し焦っていた。離れていて出来ることを考えた。