シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
ギンが作るということに、驚きと少しの期待が湧いてちょっとワクワクしながら待つ。
その間に3人にお礼を伝えておこうと思って三つ子に近づいた。
「……3人とも、わたしがいないことに気付いてくれてありがとうね。その後も色々頑張ってくれたみたいだし」
キーボードの打ち込みに一区切りついた辺りを見はからって声を掛ける。
すると揃って顔だけこちらを向いた3人は、いつものように続けて答えてくれた。
「大したことしてないよ」
「すぐに気づけたかは微妙だし」
「切りの良いところまでは集中してたから」
「……うん、それでもありがとう」
気づいた後はすぐに行動してくれたんだ。
だから、やっぱり感謝を伝えた。
3人は顔を見合わせてから揃って『どういたしまして』と同じ笑顔を向けてくれる。
そのあとはまたPC画面に向かってしまったけれど。
あとはソファーに座って待っていようとしたところに、丁度誰かが帰ってくる。
2人分の気配があったことで岸本くんと伊刈くんかなと予測をつけた。
「あ! ユキちゃん!」
ドアが開いたと同時にわたしを見つけて声を上げたのは予想通りの岸本くん。
後から続いて入ってきた伊刈くんもわたしを見てホッと安堵した表情をする。
その間に3人にお礼を伝えておこうと思って三つ子に近づいた。
「……3人とも、わたしがいないことに気付いてくれてありがとうね。その後も色々頑張ってくれたみたいだし」
キーボードの打ち込みに一区切りついた辺りを見はからって声を掛ける。
すると揃って顔だけこちらを向いた3人は、いつものように続けて答えてくれた。
「大したことしてないよ」
「すぐに気づけたかは微妙だし」
「切りの良いところまでは集中してたから」
「……うん、それでもありがとう」
気づいた後はすぐに行動してくれたんだ。
だから、やっぱり感謝を伝えた。
3人は顔を見合わせてから揃って『どういたしまして』と同じ笑顔を向けてくれる。
そのあとはまたPC画面に向かってしまったけれど。
あとはソファーに座って待っていようとしたところに、丁度誰かが帰ってくる。
2人分の気配があったことで岸本くんと伊刈くんかなと予測をつけた。
「あ! ユキちゃん!」
ドアが開いたと同時にわたしを見つけて声を上げたのは予想通りの岸本くん。
後から続いて入ってきた伊刈くんもわたしを見てホッと安堵した表情をする。