シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
ギンを慕ってついて来たという彼ら。
解散してバラバラになることを彼らはどう思ってるんだろう。
それを聞いてみると意外な答えが返ってきた。
「《黒銀》のメンバーの今後のことはここにいるやつらのことも含めて色々考えてるからな」
「へ? そうなの?」
ギンいわく、望む人には高卒認定取れるように働きかけるし、望まない人には本人に見合った仕事を斡旋するし、だそうだ。
「あとはどうしても荒事にしか向いてないやつは、ちゃんと訓練させて警備会社でも立ち上げるかとか考えてるしな」
と最後に付け加える。
「……」
ちょっと、なんて言うか絶句した。
颯介さんにも聞いていたし、実際懐が広い人だとは思っていたけれど……。
そこまで面倒を見るつもりだとか、広すぎる。
そして実際にそれが出来てしまう人だからまた凄い。
そんなところが、また好きだなぁと思ってしまう。
どうしよう。
7年前のことを思い出してから、惹かれる心が止まらない。
元々そうだったけれど、トクトクといつもより早い鼓動が治まらない。
ギンに握られている手に熱が集中している気がした。
解散してバラバラになることを彼らはどう思ってるんだろう。
それを聞いてみると意外な答えが返ってきた。
「《黒銀》のメンバーの今後のことはここにいるやつらのことも含めて色々考えてるからな」
「へ? そうなの?」
ギンいわく、望む人には高卒認定取れるように働きかけるし、望まない人には本人に見合った仕事を斡旋するし、だそうだ。
「あとはどうしても荒事にしか向いてないやつは、ちゃんと訓練させて警備会社でも立ち上げるかとか考えてるしな」
と最後に付け加える。
「……」
ちょっと、なんて言うか絶句した。
颯介さんにも聞いていたし、実際懐が広い人だとは思っていたけれど……。
そこまで面倒を見るつもりだとか、広すぎる。
そして実際にそれが出来てしまう人だからまた凄い。
そんなところが、また好きだなぁと思ってしまう。
どうしよう。
7年前のことを思い出してから、惹かれる心が止まらない。
元々そうだったけれど、トクトクといつもより早い鼓動が治まらない。
ギンに握られている手に熱が集中している気がした。