シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
時計塔で再会したときから、何度も彼に魅了の魔法をかけられたみたいになった。
今思えば、なんてことはない。
ただ、好きな人に惹かれて心奪われていただけ。
わたしは初めから、恋の魔法にかかっていたんだ。
それを思い出してから、ずっとドキドキしている。
好きで、好きすぎて……思いが溢れて止まらない。
皆もいるから何とかかろうじて抑えていたけれど、2人きりになった今は解放されてしまった。
「好きだよ、シロガネ……苦しいくらい好きすぎて、気持ちが溢れて止まらないの」
もう、狂ってしまいそうなほどに。
「だから、この気持ちごとわたしのぜんぶを貰って?」
懐が広いシロガネ。
色んなものに興味がないくせに、来るものは拒まずしかも最後まで面倒を見る。
そんなこの人がただ1つ求めるのがわたし。
そんな大きな想いはやっぱり受け止めきれるか自信がない。
だから、せめてわたしは彼が求めるままにぜんぶをあげたいと思った。
「わたしのすべてを……あなたにあげたいの」
「っ! 雪華」
苦しそうにも聞こえる彼の呼び声。
でも、彼を止める理性は外されたみたいだった。
わたしに引き寄せられるように、シロガネは近付き……唇が触れる。
今思えば、なんてことはない。
ただ、好きな人に惹かれて心奪われていただけ。
わたしは初めから、恋の魔法にかかっていたんだ。
それを思い出してから、ずっとドキドキしている。
好きで、好きすぎて……思いが溢れて止まらない。
皆もいるから何とかかろうじて抑えていたけれど、2人きりになった今は解放されてしまった。
「好きだよ、シロガネ……苦しいくらい好きすぎて、気持ちが溢れて止まらないの」
もう、狂ってしまいそうなほどに。
「だから、この気持ちごとわたしのぜんぶを貰って?」
懐が広いシロガネ。
色んなものに興味がないくせに、来るものは拒まずしかも最後まで面倒を見る。
そんなこの人がただ1つ求めるのがわたし。
そんな大きな想いはやっぱり受け止めきれるか自信がない。
だから、せめてわたしは彼が求めるままにぜんぶをあげたいと思った。
「わたしのすべてを……あなたにあげたいの」
「っ! 雪華」
苦しそうにも聞こえる彼の呼び声。
でも、彼を止める理性は外されたみたいだった。
わたしに引き寄せられるように、シロガネは近付き……唇が触れる。