シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
そろって手のひらを上に向けるジェスチャーをする3人に、わたしは「うーん……」とうなった。
少ないデジタル知識を頭の中で巡らせるけれど、頭のいい彼らがお手上げなのに良いアドバイスなんて出来るんだろうか。
とりあえず、全部消してしまうのは難しくないっていうのなら……。
「わたしだったら全部消してから、その必要な初めの部分だけダウンロードしなおすかな」
パソコンの初期化をするときのようにと思い浮かべながら口にする。
でもそれくらいみんな考えてるよね、と思ったんだけれど……。
「……あ、その手があったか」
と颯介さん。
「うっかり」
「それは盲点だった」
「でもはじめのデータだけって残ってるのかな?」
考え始める3人に、颯介さんも「ギンに相談だな」と真剣な様子になった。
わたしはそんな4人の邪魔にならない様に黙る。
何にせよ、なにがしかの助けになったなら良かったと思った。
少ないデジタル知識を頭の中で巡らせるけれど、頭のいい彼らがお手上げなのに良いアドバイスなんて出来るんだろうか。
とりあえず、全部消してしまうのは難しくないっていうのなら……。
「わたしだったら全部消してから、その必要な初めの部分だけダウンロードしなおすかな」
パソコンの初期化をするときのようにと思い浮かべながら口にする。
でもそれくらいみんな考えてるよね、と思ったんだけれど……。
「……あ、その手があったか」
と颯介さん。
「うっかり」
「それは盲点だった」
「でもはじめのデータだけって残ってるのかな?」
考え始める3人に、颯介さんも「ギンに相談だな」と真剣な様子になった。
わたしはそんな4人の邪魔にならない様に黙る。
何にせよ、なにがしかの助けになったなら良かったと思った。