シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
「シェアハウスだけど、住人募集とかはしてないから」
「は?」
「ここ、《黒銀》の幹部の住まいになってるからさ」
「……は?」
意味が分からない。
っていうか、《黒銀》って何?
「とりあえず入ろう。タオル貰って拭かないと風邪ひくよ」
疑問はたくさんあったけれど、眞白の言うことももっともだと思って「そうだね」と頷いた。
ドアフォンを鳴らすことなくドアを開けた眞白にいいのかな?と思いながらも一緒に中に入る。
外観もそこそこ綺麗だと思ったけれど、中も結構新しい。築十年も経ってないんじゃないかな?
「なんだ? 誰か来たの?」
ドアを閉めるとすぐに目の前にある横開きのドアが開き、同年代の男の人が現れる。
綺麗な金色に染め上げた髪に、こげ茶の目。
大人っぽい雰囲気なのに、どこか無邪気さを垣間見せる目をしていた。
「あ、颯介さん。スミマセン、タオル貸してもらえませんか?」
「うわ、眞白びしょ濡れじゃん! つーかその子って……」
颯介と呼ばれた彼は驚いた顔をしてこちらに近づいてくるとわたしに視線を向ける。
「は?」
「ここ、《黒銀》の幹部の住まいになってるからさ」
「……は?」
意味が分からない。
っていうか、《黒銀》って何?
「とりあえず入ろう。タオル貰って拭かないと風邪ひくよ」
疑問はたくさんあったけれど、眞白の言うことももっともだと思って「そうだね」と頷いた。
ドアフォンを鳴らすことなくドアを開けた眞白にいいのかな?と思いながらも一緒に中に入る。
外観もそこそこ綺麗だと思ったけれど、中も結構新しい。築十年も経ってないんじゃないかな?
「なんだ? 誰か来たの?」
ドアを閉めるとすぐに目の前にある横開きのドアが開き、同年代の男の人が現れる。
綺麗な金色に染め上げた髪に、こげ茶の目。
大人っぽい雰囲気なのに、どこか無邪気さを垣間見せる目をしていた。
「あ、颯介さん。スミマセン、タオル貸してもらえませんか?」
「うわ、眞白びしょ濡れじゃん! つーかその子って……」
颯介と呼ばれた彼は驚いた顔をしてこちらに近づいてくるとわたしに視線を向ける。