シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
「いや、今はちょっと出てる。しばらくしたら戻ると思うんだけど……とりあえず中入れよ。ユキちゃんにも紹介と説明は必要だろ?」
「そうですね」
2人の会話を聞いていてもやっぱりよく分からない。
でも説明はしてくれるみたいだったから、わたしは促されるまま家に上がった。
玄関から上がってすぐ目の前のドアはリビングにつながっていたらしい。
共有スペースってところかな?
でも、入って左の壁際には何だか沢山のパソコンや画面が見える。
そしてその前にはそっくりな男の子が3人いた。
3人は揃ってキーボードでよくわからないものを打ち込んでいる。
カタカタとキーボードの打ち込み音だけが響くリビングで、颯介さんが「はいちゅーもーく」と声を上げた。
するとカタタタタッと軽快な音の後に3人が揃って振り返る。
示し合わせたかのような動きとその顔が全く同じことに驚いて思わずビクッと震えてしまった。
「まず俺達の紹介だな。俺は三杉颯介。ユキちゃんの1つ上になるかな? 《黒銀》の副総長をしてる」
と、まず自分の自己紹介を始めた颯介さん。
また《黒銀》ってワードが出た。
っていうか、副総長って……。
「そうですね」
2人の会話を聞いていてもやっぱりよく分からない。
でも説明はしてくれるみたいだったから、わたしは促されるまま家に上がった。
玄関から上がってすぐ目の前のドアはリビングにつながっていたらしい。
共有スペースってところかな?
でも、入って左の壁際には何だか沢山のパソコンや画面が見える。
そしてその前にはそっくりな男の子が3人いた。
3人は揃ってキーボードでよくわからないものを打ち込んでいる。
カタカタとキーボードの打ち込み音だけが響くリビングで、颯介さんが「はいちゅーもーく」と声を上げた。
するとカタタタタッと軽快な音の後に3人が揃って振り返る。
示し合わせたかのような動きとその顔が全く同じことに驚いて思わずビクッと震えてしまった。
「まず俺達の紹介だな。俺は三杉颯介。ユキちゃんの1つ上になるかな? 《黒銀》の副総長をしてる」
と、まず自分の自己紹介を始めた颯介さん。
また《黒銀》ってワードが出た。
っていうか、副総長って……。