シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
「いいよ、分かった。管理室って、中に入って真っ直ぐのところにあるんだよね?」
「うん、そう。鍵が開いてなかったらドアについてるポスト口に入れてくれればいいから。……ありがとう、久しぶりのデートだから遅れたくなくて……」
鍵を受け取ったわたしに、申し訳なさそうに理由を口にする。
「優姫さんの彼氏って生徒会長でしょう? 忙しそうだもんね。こっちは気にせず楽しんできてよ」
生徒会長はこの柚木城学園の王子様と呼ばれるほどのイケメンだ。
2年生にして生徒会長。
聞いたところによると理事長代理もしているとかいないとか……。
そんな忙しそうな彼と久しぶりのデートとなれば、少しでも一緒にいる時間は多く欲しいだろう。
「ホントごめんね? ありがとう」
最後までそう言って申し訳なさそうにする優姫さんと。
「ありがと。じゃあお願いね」
軽くお礼を言うもう1人の子。
そんな2人を見送ってから、わたしは仕方ないなとため息をついて時計塔へ向かうために立ち上がった。
「うん、そう。鍵が開いてなかったらドアについてるポスト口に入れてくれればいいから。……ありがとう、久しぶりのデートだから遅れたくなくて……」
鍵を受け取ったわたしに、申し訳なさそうに理由を口にする。
「優姫さんの彼氏って生徒会長でしょう? 忙しそうだもんね。こっちは気にせず楽しんできてよ」
生徒会長はこの柚木城学園の王子様と呼ばれるほどのイケメンだ。
2年生にして生徒会長。
聞いたところによると理事長代理もしているとかいないとか……。
そんな忙しそうな彼と久しぶりのデートとなれば、少しでも一緒にいる時間は多く欲しいだろう。
「ホントごめんね? ありがとう」
最後までそう言って申し訳なさそうにする優姫さんと。
「ありがと。じゃあお願いね」
軽くお礼を言うもう1人の子。
そんな2人を見送ってから、わたしは仕方ないなとため息をついて時計塔へ向かうために立ち上がった。