シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
「ほい、ギンさんも」
と似たようなものを手渡し、岸本くんはPC前の三つ子のところに向かう。
ほい、ほい、ほい。と声を出しながらそれぞれの横にゼリータイプのものを置き、伊刈くんと自分用にも同じようなものを出す。
そしてわたしを見た。
「ユキちゃんはどれがいいかわかんなかったから、とりあえずプレーンタイプにしたんだ。後で好きな味教えてな」
そうして手渡されたのは固形タイプの栄養補助食品。
みんなは何の疑問もなく自分のもとにきたそれらを口にし始める。
「え? これだけ?」
呟いたわたしに岸本くんは笑いながら「そうだよ」と言った。
「ユキちゃん足りなかった? 見た目によらず朝から結構食べる方?」
「……」
本当にこれだけだったらしい。
「ちょっと、待ってて」
わたしは手渡された自分の分の栄養補助食品をテーブルに置き、キッチンへと向かう。
乗せておいた重しを寄せて、明らかに使われていない包丁をサッと洗って一気にパンを斜めに切った。
そこそこなじんでいたからすぐに具が落ちてきたりはしないだろう。
わたしはそのサンドイッチを共有しているらしい大き目のお皿に乗せてリビングへと戻った。
と似たようなものを手渡し、岸本くんはPC前の三つ子のところに向かう。
ほい、ほい、ほい。と声を出しながらそれぞれの横にゼリータイプのものを置き、伊刈くんと自分用にも同じようなものを出す。
そしてわたしを見た。
「ユキちゃんはどれがいいかわかんなかったから、とりあえずプレーンタイプにしたんだ。後で好きな味教えてな」
そうして手渡されたのは固形タイプの栄養補助食品。
みんなは何の疑問もなく自分のもとにきたそれらを口にし始める。
「え? これだけ?」
呟いたわたしに岸本くんは笑いながら「そうだよ」と言った。
「ユキちゃん足りなかった? 見た目によらず朝から結構食べる方?」
「……」
本当にこれだけだったらしい。
「ちょっと、待ってて」
わたしは手渡された自分の分の栄養補助食品をテーブルに置き、キッチンへと向かう。
乗せておいた重しを寄せて、明らかに使われていない包丁をサッと洗って一気にパンを斜めに切った。
そこそこなじんでいたからすぐに具が落ちてきたりはしないだろう。
わたしはそのサンドイッチを共有しているらしい大き目のお皿に乗せてリビングへと戻った。