むり、とまんない。


「っ、ええっ!?」

「そんな驚く?ずっと思ってたことなんだけど。
まあでも、毎日聞いてたらなれるよ。
俺もはやく、心から胡桃に好きって言ってもらいたいし」


だ、だからって……。


こっちははずかしくてしょうがないのに、

な、慣れるとか、そういう問題なの……?


「コンプレックスは自分で克服するのが難しかったら、他人に協力してもらうのも一つだと思う。俺は胡桃の力になりたい」


「遥……」


「今はまだなんとなく、好きって想ってくれてるだけで十分だよ。こうして話せて、名前よんでもらえて、そばにいることができて」


それだけでも、めちゃくちゃ幸せ。


「うん……」


「でも俺は、もっと胡桃とイチャイチャしたいし……」


「っ、ん……ちょっ、遥っ!?」


一瞬離れた隙をついて、ふれるだけのキスが降ってきた。


「胡桃からもキスしたいって、俺にふれたいって思ってほしいから、一緒にがんばろうな」


「ううっ……は、い……」


なんてにっこり笑って言われれば、拒否することはもちろんできるはずがなく。
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