むり、とまんない。


「んもうっ、なにベタ惚れじゃん〜!!」


「っ……」


きゃー!と頬を赤く染めて、私の肩をバシバシ叩く。

い、痛い……。


「で!?
昨日の撮影はどうだったの!?」


「うっ、それは……」


「ほっほーん?
なにかあったわけね?ぜんぶ吐きなさい!
今度コミケに出す本の参考にするから!」


「そ、それはやめて……」


ふいっと目をそらすと、ますます破顔するあーちゃん。


やっぱ、そこ、聞きますよね……。


「よーし!
昨日は遥くんに連れてかれちゃったから、今日はあたしとデートしよ胡桃!」


「いっぱい遊んでいっぱい話そっ!」


「うんっ」
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