むり、とまんない。


「はずかしいって胡桃の気持ちもわかるよ?
でも、覚悟きめたんでしょ?」


「うん」


遥とつき合う覚悟。


「だったら、胡桃も少しでも遥くんに追いつかなきゃ」


「うん……」


思ってるだけじゃだめだ。

ちゃんと行動に移さなきゃ。


「じゃあ、そうと決まれば練習しよう!」


「れ、練習?」


「おかえりのキスの練習よ!
素直になった姿見せて、遥くん、ドッキドキにさせようよ!」


「ええっ!?」


ドッキドキ!?


「まあ、キス云々は、しまくってるだろうからどうにかなるとして」


「し、しまくってるって……」

「ちがうの?」


遥くん、キスめちゃくちゃ好きそう。


「……」


ほら図星ジャーン☆とウインクするあーちゃん。


それやめて。


ここで否定しないとか、墓穴ほったのといっしょだよ……。


「じゃあまずは……」

「お風呂にする?ご飯にする?
それとも、わ・た・し??」


「んっなっ!?」
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