むり、とまんない。


『えっ……ちょっ、は?』

「っ、ちょっ、胡桃……っ」


慌てる遥を無視して、自分からもう一度キスした。


「遥、すきだよ……。
だいすき」


「っ、ねえ、もうほんとどうしたの?
かわいいがすぎるって」


『胡桃からとか、これ、夢?』


いつもとちがう私に驚きながらも、すぐに主導権は遥に握られる。


「もっと口、あけて」

「んんっ……」


いつもより遥の余裕がない気がする。

どこか焦ってるみたいな、そんな。


「詳しい話は、あとで聞く、から」


「んっ……」


「今は胡桃のこと、いっぱい堪能させて」
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