むり、とまんない。


「遥くん、屋上で待ってるよ!」


「うん!
ありがとう、みんな!」


遥の元へと送り出してくれたみんなに手を振って、慌てて廊下を走る。


ヒールだし、ドレスの裾が長くて走りにくい。


でも……。


「遥っ!!」


「遅いから心配した。
どこに行って……くる、み?」


屋上のドアを開けたとたん。

こちらへとふり返った遥が目を見開く。


そして。
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