むり、とまんない。


「はい……っ。
私も遥と結婚したい……っ」


「っ、胡桃……!!」


「きゃあっ!?
ちょっ、遥!?」


返事をした瞬間。

遥は私を持ちあげると、星空に負けないくらいキラキラとまぶしい笑顔で目を細めて笑う。


「ほんと、幸せ。
胡桃、愛してる」


「私も」


「私も、じゃなくて、ちゃんと言葉でいって」


「うっ、で、でもさすがにそれははずかしいっていうか……」


「これから先、もっとはずかしいこと毎日するんだから、慣れてもらわないと困る」


「ま、毎日!?」


「うん。
ずっと我慢してたし、この間も言ったろ?
朝まで寝かさないって」


「うう……っ」


遥のいじわる……!


「今、いじわるって思っただろ」

「っ、思ってない!」


「それで?
俺のこと、どう思ってる?」


私を抱き上げたまま、鼻がぶつかる距離で甘く甘く、私を呼ぶ。


「俺は、愛してるって、何回言ってもたりないくらい、胡桃を愛してる」


この世の甘いものをすべて煮つめたみたいに、とけそうなほどやわらかくほほえむ遥。


っ、私も……っ。


「愛してるよ、遥」


ずっとそばにいてね。

それと……。
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