その星、輝きません!
 それから、町の風景や花、道端の猫やただの看板など、毎日のように写真が送られてくる。はじめは、何を考えてるのか分からなかったが、徐々に送られてくる写真が楽しみになっていた。


 夜、ベッドに入っていると、時間は様々だがスマホがなる。

「結婚したくなったか?」

 と、最後に必ず聞いて来る。

「社長? 私の事をよく知らないのに、そんなに簡単に、結婚なんて言って大丈夫ですか?」

「何が、大丈夫じゃないんだ?」

「もし、私が悪女だったらどうするんですか? 」


「悪女?」

「社長のお金を、使いまくるかもしれませんよ! うふふふっ」

 悪巧みを悪女っぽく言ってみた。


「あはははっ。使い切れるもんなら使ってみろ。あんたが使ったくらいで、びくともしないよ。ちまちまバーゲンあさってる奴が、心配するな」


「うっ。金持ちの余裕ってやつですね。嫌みに聞こえますよ」

「そうか? 悪女でも大歓迎って意味だけどな。」


「冗談言ってないで、そろそろ仕事に行ってください」

 私は通話を切った。


 彼がアメリカに経ち、三週間ほど経った。彼は、メールもだが、電話も必ず毎日のようにかかってくる。


 習慣とは恐ろしい…… 

 彼からの電話を、当たり前のように受け取るようになっていた。

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