その星、輝きません!
地震のニュースを確認しては、時々伝えられる、日本人被害者の情報を祈るように確認した。
「鈴橋さん!私の友人がロスに居るんです。財布男じゃなくて一条さんの事を調べてもらったんですけど、日本人の犠牲者の名簿の中には名前はないそうです」
作業療法士の水谷さんが、カウンセリングルームの中にノックもせずに入ってきた。
「本当に?」
「はい。だから、きっと連絡が取れずにいるだけです」
「ありがとう。わざわざ聞いてくれたの?」
「当たり前じゃないですか。私にはこれくらいしか出来ないので。被害は大きいみたいですが、だんだんとライフラインも復旧しているみたいですから」
水谷さんの言葉に、やっと息を吸う事が出来た気がした。
皆に心配かけないつもりでいたのに、知らず知らずのうちに皆に助けられていた。
どんなに苦しくても、辛い事をわかってくれている人が周りにいる事が、こんなに心強いものだと知った。
だけど、彼からの連絡が取れず、一週間が過ぎてしまった。
彼に関する悪い情報もなかったが、依然として安否がわからない。このままずっとわからないんじゃないかと思えてきてしまう。
もう、限界だった……
日本に戻っているのなら、連絡があるはずだ。彼は、ロスに居るという事になる。
ロスに行こう。
アパートの駐車場に車を止めた。エンジンを切って、ドアを開けたと同時に、ポケットの中のスマホが振るえた。
慌てて画面を見る。
えっ……?
「鈴橋さん!私の友人がロスに居るんです。財布男じゃなくて一条さんの事を調べてもらったんですけど、日本人の犠牲者の名簿の中には名前はないそうです」
作業療法士の水谷さんが、カウンセリングルームの中にノックもせずに入ってきた。
「本当に?」
「はい。だから、きっと連絡が取れずにいるだけです」
「ありがとう。わざわざ聞いてくれたの?」
「当たり前じゃないですか。私にはこれくらいしか出来ないので。被害は大きいみたいですが、だんだんとライフラインも復旧しているみたいですから」
水谷さんの言葉に、やっと息を吸う事が出来た気がした。
皆に心配かけないつもりでいたのに、知らず知らずのうちに皆に助けられていた。
どんなに苦しくても、辛い事をわかってくれている人が周りにいる事が、こんなに心強いものだと知った。
だけど、彼からの連絡が取れず、一週間が過ぎてしまった。
彼に関する悪い情報もなかったが、依然として安否がわからない。このままずっとわからないんじゃないかと思えてきてしまう。
もう、限界だった……
日本に戻っているのなら、連絡があるはずだ。彼は、ロスに居るという事になる。
ロスに行こう。
アパートの駐車場に車を止めた。エンジンを切って、ドアを開けたと同時に、ポケットの中のスマホが振るえた。
慌てて画面を見る。
えっ……?