あなたと出会って世界が変わる
病院のご飯は3食もあって、僕には贅沢だ
あれからひなは家に帰らずに、僕と一緒に入院している
看護師の高橋さんが僕の横にひなのベッドを用意してくれた
僕が歩けるようになった頃、ひなは病室を抜け出し、毎回人にあってはその場でしゃがみ込み震えていた
僕はそんなひなをの手を引き病室へ連れて帰る毎日
怖いなら出なければいいのに、何でだろう
「ひなもう外へ出るはやめよう?」
「私は、奏くんにあのひまわりをあげたいの。入院してる人には元気になってねって、花をあげるって聞いたから」
窓から見えるひまわりを指さす
「その気持ちだけで十分だよ。それに、ひまわりは病室からでもひなと一緒に見れる」
そう言うと、ひなが嬉しそうにする
最近のひなは前よりも表情が明るくなった
入院して1ヶ月がたった頃、ひなのお父さんに話があると呼ばれた
病院の中庭のベンチに腰をかける
「僕、ずっと言いたかったんです。ひなを巻き込んでしまってすみません」
ずっと、謝りたかった。僕のために1ヶ月もひなはここで過ごしている
「いや、いいんだ。あんなに楽しそうなひなを見るのは久しぶりなんだ。ありがとう」
何言われても受け入れる覚悟だったのに、帰ってきたのはお礼の言葉
「僕の方こそ、助けてくれてありがとうございました」
こんな良い親に育てられたから、今のひなが居るんだと改めて思った
「今日呼んだのはな、奏くんに僕たちの息子になって欲しくてな、どうかな?」
「え?」
息子?
「施設に行くと聞いてね。ひなも僕の妻も奏くんならと歓迎しているんだ」
嬉しい提案。だけど、僕の答えはひとつだ
「有難いですが、お断りします。僕、これからは前を向いて、ひなを守れるくらい強くなりたいんです。だから、甘えられません」
「ははっ、もう揺るがないって顔だね。ひなをよろしく頼むよ。でも、何かあったら遠慮せずに僕たちを頼ってね」
「ありがとうございます」
いつか、僕が家族になれるなら、お父さんでは無く、お義父さんって呼びたい
なんて、僕の高望み
いつか、ひなの笑顔が見れるように、僕は強くなるんだ
そう、心の中で誓った
あれからひなは家に帰らずに、僕と一緒に入院している
看護師の高橋さんが僕の横にひなのベッドを用意してくれた
僕が歩けるようになった頃、ひなは病室を抜け出し、毎回人にあってはその場でしゃがみ込み震えていた
僕はそんなひなをの手を引き病室へ連れて帰る毎日
怖いなら出なければいいのに、何でだろう
「ひなもう外へ出るはやめよう?」
「私は、奏くんにあのひまわりをあげたいの。入院してる人には元気になってねって、花をあげるって聞いたから」
窓から見えるひまわりを指さす
「その気持ちだけで十分だよ。それに、ひまわりは病室からでもひなと一緒に見れる」
そう言うと、ひなが嬉しそうにする
最近のひなは前よりも表情が明るくなった
入院して1ヶ月がたった頃、ひなのお父さんに話があると呼ばれた
病院の中庭のベンチに腰をかける
「僕、ずっと言いたかったんです。ひなを巻き込んでしまってすみません」
ずっと、謝りたかった。僕のために1ヶ月もひなはここで過ごしている
「いや、いいんだ。あんなに楽しそうなひなを見るのは久しぶりなんだ。ありがとう」
何言われても受け入れる覚悟だったのに、帰ってきたのはお礼の言葉
「僕の方こそ、助けてくれてありがとうございました」
こんな良い親に育てられたから、今のひなが居るんだと改めて思った
「今日呼んだのはな、奏くんに僕たちの息子になって欲しくてな、どうかな?」
「え?」
息子?
「施設に行くと聞いてね。ひなも僕の妻も奏くんならと歓迎しているんだ」
嬉しい提案。だけど、僕の答えはひとつだ
「有難いですが、お断りします。僕、これからは前を向いて、ひなを守れるくらい強くなりたいんです。だから、甘えられません」
「ははっ、もう揺るがないって顔だね。ひなをよろしく頼むよ。でも、何かあったら遠慮せずに僕たちを頼ってね」
「ありがとうございます」
いつか、僕が家族になれるなら、お父さんでは無く、お義父さんって呼びたい
なんて、僕の高望み
いつか、ひなの笑顔が見れるように、僕は強くなるんだ
そう、心の中で誓った