あなたと出会って世界が変わる
外のベンチに座ると


「ひなってさ、誰かの為になると周り見えなくなるよなー」


「ごめんなさい…勝手に色んなこと言って」


「いや、褒めてんの。誰かの為に行動するって中々できる事じゃねーから」


「うん」


「初めてパーティーに参加した時、琉生も言ってくれたんだよ。聞く耳持たなかったけどな」

琉生くんも…


「何か、ひなと琉生似てんだよ。仲間思いっつーの?それに、ひなの言葉に言い返せなかったの見て、スカッとしたしな。ありがとな」

くくっと笑う頼くん


「琉生くんは私よりも凄いよ。それと、お母さんに言い過ぎてしまって、大丈夫かな?」


「んーや、ひなの言葉は何かささるんだよな。大丈夫、俺じゃ一生自分の気持ち言わなかっただろうし。感謝してる、言いたかったこと言ってくれて、ありがとな」


「そうかな?ううん。何か、頼くんの子供の時のことを思うと、居てもたってもいられなくて」


「俺、ひなのそーゆーとこ好きだな」


「うん、ありがと」


「つーか、俺、やっぱひなの事好きだ」


「え?」


「くく、びっくりした顔してんな。朝陽にも告られたんだっけ?」


「えっと、うん」


「俺もあいつに負けないくらいひなの事すげー好き」


「わ、分かったから何回も言わないで」


「照れてんの?かわいーな」

いつもの意地悪な顔をする頼くん


でも、私は今…気になる人がいるの
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