あなたと出会って世界が変わる
~蘭流の倉庫~

「あぁー。疲れた」

そう言ってカバンをソファーに投げながら座る


「頼うるさいよ」

キーボードを打ちながら、横目で見てくる奏


「あー。奏テスト2番だったな」


「珍しいな」

後ろのドアから琉生が入ってくる


「で?調べ…」


「ねーねー聞いてよー」


琉生の話を遮って朝陽が入ってきた


七瀬朝陽(ナナセ アサヒ)。こいつも幹部の1人だ


「朝ね。可愛い子が蹲ってたんだけどー。僕が話しかけたら、逃げちゃって。初めての事でびっくりしたんだよねー」


「ぶっ、お前逃げられたの?だっせー」

俺が笑ってると睨んでくる


「なーんか、焦ってるぽかったんだよねー」


「女遊びばっかしてっからだろ」


「ん?向こうが寄ってくるから相手してあげてるだけ」


本当。朝陽いつか女に恨みかいそーだな


「奏。姫乃妃奈調べた?」

琉生が俺らの話を遮る


「誰?」

朝陽は掲示板見なかったのか


「クラス分けテストしただろ?あれ、奏より点数良かったんだよ姫乃ってやつ。」


「ほんとに?」

びっくりしてんな


いや、でもそーゆー反応にもなるよな


奏とは中学からの中だけど、ずっと1位だし


全国テストでも3位以内だぞ?


本当。奏に勝つなんて、ガリ勉か奏と同類か…めんどーな事にならねーといいけど


「姫乃妃奈…ね…まだ秘密」

そんな事を言う奏


「どーゆーことだ?」

琉生が少し食い気味に聞く


「んー。まだ言えない」


「ちっ」


琉生は舌打ちをして、諦めたのか


部屋から出ていく


そんな中奏は、口角を上げていた
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